セキュリティの解説書

情報セキュリティに関する内容を掲載しています

情報セキュリティの資格(情報セキュリティマネジメント・情報処理安全確保支援士)

2019/2/19に、キヤノンITソリューションズ株式会社のマルウェア情報局にて、情報セキュリティの資格に関する内容が取り上げられていました。

 

eset-info.canon-its.jp

 

国内で情報処理の資格と言えば、情報処理推進機構(通称: IPA)が実施している「情報処理技術者試験」が有名ではないでしょうか。

 

この「情報処理技術者試験」は、経済産業省が認定している国家資格になります。

 

レベルは大きく4段階に別れており、情報セキュリティに関する資格は、次の2つになります。

1 情報セキュリティマネジメント試験(レベル2)2016年春スタート

2 情報処理安全確保支援士試験(レベル4)   2017年春スタート

 

情報セキュリティマネジメント試験は、「現場の情報セキュリティのリーダーとして、情報セキュリティポリシーに沿った運用をCSIRTなどと連携して推進していく人材」を目指しています。

 

一方で、情報処理安全確保支援士試験は、情報システムに精通して具体的な対策を指導、助言していく高度な能力を有する人材」を目指しています。

 

情報処理安全確保支援士試験は、以前は「情報処理技術者試験」の「情報セキュリティスペシャリスト」でした。

 

変更された背景としては、日本年金機構等の情報が窃取された事案を受け、情報処理安全確保支援士試験として、「情報処理技術者試験」とは別に取り扱い、IT系初の士業になりました。

 

士業としてできることは、名称独占資格ということで、「情報処理安全確保支援士」と名乗ることができます。

 

また、情報処理安全確保支援士の特徴としては、登録、更新制度があり、次のような流れになっています。

 

登録(2万円程度)

1年目 オンライン講習A: 最新知識のインプット(2万円)

2年目 オンライン講習B: 技能の強化(2万円)

3年目 集合講習: 基礎知識の復習と実践的な能力の習得・維持・向上(8万円)

 

初めの3年間で、15万円程度の費用がかかります(^^;)

 

 

また、情報処理安全確保支援士になると、3点の義務があります。

1 信用失墜行為の禁止

2 秘密保持

3 講習の受講

 

 

情報処理安全支援士として登録し、講習を受講しているか、専門領域等を検索することができます。現在、約17,000人の方が登録されています。

riss.ipa.go.jp

 

私も情報処理安全確保支援士として登録していますが、現在のところ、高額な更新費(自費)とメリットが釣り合っていないと感じています。

 

オンライン講習は、IPAに関する内容であったりと、個人的には正直2万円の価値を感じらません。今年は、8万円の集合講習ですが、既に受講された方からは、あれで8万円か・・・という話も聞いています。講師の方にもよるのかもしれませんが・・・。

 

また、地方になると、集合講習は受講する機会が極端に少ないようです。

東京一極集中のようです。。。

 

ただ、試験自体は決して簡単な内容ではなく、勉強する価値のある資格だと感じていますし、高額な講習費であっても内容が伴えば払う価値もあると思います。

 

是非、IPAには、より良い講習を提供していただけたらと思います。